NFT勉強のはじっこ①

僕が勉強している西野亮廣エンタメ研究所内の記事は1年後から使用していいことになっています。
全ての記事ではありませんが、これは君たちに残しておいた方がいいかもしれないと思う記事はここに載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。

本題の前にお知らせさせてください。
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3月26日(金) ※3月28日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。女性タレントを豚に見立てた企画を進めようとして大炎上した東京五輪の一件が、インパルス堤下君のことを「日本語が話せる優秀な猪」として扱っているキングコングに飛び火しないかブルブル震えているキングコング西野です。
#どうか見つかりませんように
https://youtu.be/_IBE45IYzYA

さて。今日は『NFTと品【前編】』というテーマでお話ししたいと思います。「品」というのは、「上品・下品」の「ひん」のことです。

すっごく長くなりそうなので、今日と明日で【前編】【後編】に分けてお届けしたいと思います。

クリエイターと転売問題

「転売」って、なんか【悪いこと】みたいになってるじゃないですか?

まずは「転売によって、誰が、どんな損を被っているのか?」を把握しておいた方がいいと思うんですけど……

たとえば……
①西野が『えんとつ町のプペル』という絵本を作って、2000円で販売する。

②Aさんが2000円で買って、読み終わった後に、『BOOK・OFF』に700円で売る。→Aさんは結果的に1300円で絵本が買えた。ラッキー。

③『BOOK・OFF』が700円で買った絵本を1500円で、Bさんに売る。→『BOOK・OFF』は800円の売り上げが出た。ラッキー。


④Bさんが1500円で買って、読み終わった後に、メルカリでCさんに600円で売る。→Bさんは結果的に900円(-メルカリの手数料)で絵本が買えた。ラッキー。

⑤Cさんは定価で買おうと思っていた2000円の“ほぼ新品”の絵本を、600円で買えたラッキー。

 ……みたいな感じで、転売が繰り返される度に幸せになる人は多いのですが、転売が繰り返されてしまうと、「定価で買ってくれる人」が減ってしまうので、大元の西野にお金が入らなくなる。

西野としては定価で(新品を)買ってもらえないと、印税が入らないので、「転売は(なるべく)やめてー」となるわけですね。

キンコン西野こと「マーケティング鬼」から言わせていただくと、実際はそうじゃないと思っていて……転売が繰り返される度に、作品の認知が上がって『新品が欲しい』と思う人も増えるので、「転売=作家泣かせ」という結論は安直だと思っています。

なんなら、転売されることを前提として、「グッズ」や「サロン」などに誘導するようなデザインにしておけば、本は「チラシ」として機能するので、広まれば広まるほど得です。

しかしまぁ、多くの出版社さんや、作家さんは、「本は、本でマネタイズする!」という考えなので、「本から始まる2次展開の受付にキャッシュポイントを置いとけばよくないっすか?」というアドバイスは、少し酷です。

とにかく、出版業界では「転売=作者(出版社)が損をする」という感じになってます。

ここで因数分解を止めちゃダメで……
「転売がダメ!」
なのではなくて、
「作者が得をしないからダメ!」
という整理をしなくてはいけません。

つまり、「作者(出版社)が得をするのであれば、転売はむしろ歓迎されるもの」なわけですね。

ならば『「転売されればされるほど、作者が得をする」という状況』を作ればいいわけで、この状況を作る為は、「西野が出した絵本が、今、誰から誰に手渡ったのか?」というデータを世界中の人が共有しておくことが必要になってきます。

そのデータさえあれば、AさんからBさんに、BさんからCさんに絵本が転売される度に、「転売料」のようなものを西野に振り込むことができるので。

で、この「今、誰が持ってんの?」という“データの共有”を実現させたのが『ブロックチェーン』という技術です。

ブロックチェーンで「本の在りか」。

管理しておけば、転売記録を作者(出版社)が逐一チェックできるわけですね。
もはや転売は作者の味方になります。

で、『NFT』って、何??

今年の1月頃から、耳にするようになってきた「NFT」とは、Non-Fungible Token(非代替性トークン)のことです。これによって、クリエイターは自分のデジタル作品を複製不可能な「唯一無二」のトークンとして販売できます。

……安心してください。
説明できたと思っておりません(笑)。なんだよ「非代替性」って。なんだよ「トークン」って。

 大丈夫です。

 オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の記事のモットーは、「よし子(僕の母ちゃん)に伝わらないことは書かない!」です。

こんな乱暴な説明をウチのよし子(兵庫県川西市出身)にしてしまうと、「詐欺でしょ、それ。やめとき!トークンやめときっ!」と怒られてしまうのです。

優しく説明します。

「非代替性」というのは、要するに、「世の中に2つとしてないモノ(替えがきかないモノ)」のことです。

たとえば、僕が持っている「千円札」と、あなたが持っている「千円札」は(多少汚れの違いはあれど)同じじゃないですか?

「僕の千円札と、あなたが持っている千円札を交換して」とお願いしても、交換してくれますよね。
これが「代替性(替えがきく)」です。

一方、

同じ千円札だとしても、「バンクシーがイタズラ描きをした千円札」は世界に一枚です。 

「僕の千円札と、あなたが持っている『バンクシーがイタズラ描きをした千円札』を交換して」とお願いしても、交換してくれませんよね。

これが「非代替性(替えがきかない)」です。

 今、テーブルの上に置いてある『車の鍵』や、財布の中に入っている『運転免許証』も、「非代替性」のモノですね。

こういった感じで、実際にテーブルの上に置いてある『モノ』とかだとイメージしやすいと思うのですが……これをテーブルの上に置いてあるモノではなくて、『デジタルデータ』として「非代替性」を持たせたのがNFTです。

ブロックチェーン技術を使って、「このデジタルデータの持ち主は、この人!!」という感じで、全員が世界中の人が「デジタルデータの持ち主」を共有できるようになったんです。

これによって、Beepleというアーティストさんのデジタルアート作品が、先日、約75億円で落札されて、大きな話題を呼びました。

作品は画像検索をすれば普通に出てくるので、皆さんのスマホの待ち受けにすることも可能です(笑)。

 「おい、ちょっと待て!」と思いません?

 そんな簡単に複製できるものに、何の価値があるんだよ!なんで、そんなものに75億円も払うやつがいるんだよ!
と思いませんか?

 しかし、考えてみてください。

本物の『モナリザ』の絵と、プロがコピーした『モナリザ』の絵って、見分けがつきますか?今の技術でコピーすれば、プロが見ても、本物と贋作の見分けがつかないと思います。

では、なぜ、本物の『モナリザ』の絵に価値があるかというと、「本物を持っているのは、この人!」という【証明書】があるからです。

絵が売買される時は必ず【証明書】が付いてきて、有名な作品であれば、世界中のコレクターが「今、あの絵は、○○さんが持っている」という情報を共有しています。

 それをデジタル上でやったのが、NFTですね。
 「Beepleのデジタルアート作品は簡単にコピーできるけど、『本物のデータ』を持っているのは○○さん」といった感じで、世界中の人達が記録を共有することで『本物のデータ』というのが生まれる。
NFT関連のニュースで一番面白かったのが、Twitterの創業者のジャック・ドーシーが最初のツイートをNFTで約3億で販売したこと。

ツイートなんて誰でも確認できるし、リツイートも、スクショもできますが、「創業者の最初のツイートの持ち主は、この人!」という記録を共有することで、何の価値もなかったものに、価値が生まれた。

現代アートとかにも似ているのですが、証明書を発行して唯一無二を証明して、「これには価値があるよね」と思う人がいれば、価値が生まれんです。『共同幻想』ですね。

 覚えていますか?
https://m.facebook.com/groups/157664324853695/permalink/571572106796246/

去年の4月頃の投稿で、「お笑いライブをデータにして、ブロックチェーンで管理すれば、データが転売される度に芸人お金が入るので、資産になりますよ」という記事を書かれていただいたのですが、それです。

その大きな大きな波が、今年の1月に突然やってきました。とても面白い未来だなぁと思う反面、丁寧に向き合わないと、傷つく人も出てきてしまうなぁと思ったので、その件については、明日、お話します。

ちなみに、キングコング西野は『NFT化』できるネタの宝庫なんです。作品の権利を個人で持っているので😊

 明日の記事をお楽しみに。

 現場からは以上でーす。

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