道は繋がってる

えんとつ町のプペル 西野亮廣エンタメ研究所【過去記事】

僕が勉強している西野亮廣エンタメ研究所内の記事は1年後から使用していいことになっています。
全ての記事ではありませんが、これは君たちに残しておいた方がいいかもしれないと思う記事はここに載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。

本題の前にお知らせさせてください。
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5月9日(月) ※5月11日以降は『いいね』を押さないでください。

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日曜日なので、仕事のお話はお休みにして、つらつらと日記を綴ろうと思います。

「仕事の話はお休み」と言っても、あらゆる趣味を仕事に繋げてしまっているので、ナンダカンダで仕事の話です。

まぁ、「仕事の話をしてるけど、役に立つ話ではない」ぐらいのニュアンスで読み始めていただけると嬉しいニャン。

#キモっ

 

 

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▼ 一旦沈むけど、繋がってる

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『映画 えんとつ町のプペル』のインパクトは想像以上に大きくて、国内だとボチボチ一段落つきましたが、4月頃からは海外の動きが慌ただしくなってきました。

 

『映画 えんとつ町のプペル』は台湾で公開され、今月26日からは韓国でも公開されます。

 

その後もコロナの状況と相談しながら(決して急がず!)、各国で公開していきます。

 

世界戦ともなると、権利関係やら何やら、とにかくいろんな大人の事情が絡んできて、サロン内でもまだ共有できていないビッグニュースがいくつかあるのですが……映画公開前と後では、一気に3ステップぐらい上がりました。

 

ようやく国内の重力圏を抜けた感じです。

 

一昨日、とある方から「お時間いただけますか? 直接、お話ししたいことがあります」とZ I P(会議室)に呼び出され、その席で本当に大きな大きなオファーを頂戴しました。

 

まだ内容は言えないのですが(ごめんなさい)、100人いれば、100人が声を上げて腰を抜かすような……そんな規模のオファーです。

#もちろん世界戦 

 

その時の写真を田村Pが盗み撮りしているので、あとで彼女のInstagramをチェックしてみてください。

やたらクールぶっている西野がいます(笑)

(※コチラ→)https://www.instagram.com/p/COlKr27tA19/

本音を話すと、まさかクールぶっているわけではなくて……この時、昔のことを思い出していました。

「いつか、こういう人になりたいなぁ」と願っていた日のことです。

 

あの日、僕は、荷物をたくさん積めるセドリックバンを運転して、リサイクルショップに向かっていました。

同乗していたのは全員後輩で、構成作家の山口トンボ君と、ブロードキャスト房野君と、イシバシハザマの4人です。

昨日放送の『スナック西野』でも少し触れましたが、当時の僕は「このままテレビの仕事を続けても、世界のエンタメに対する嫉妬が拭えることはない」と判断し、テレビの仕事から軸足を抜いて、「海外に通用する作品」を作る道を選びました。

とは言っても、そう簡単には話は進みません。

キングコング西野のことはテレビで観て知っているけれど、「西野の作品」なんぞには、誰も何の興味もありません。

 

作り始めた絵本はバカみたいな描き込み量で、いつまで経っても完成しない。

完成させたところで、どうやら需要も無さそう。

 

絵本と同時にスタートさせた「舞台(演劇)」のお仕事も散々でした。

僕の師匠が劇作家なので、舞台のお仕事は比較的近い距離にあったのですが、自分が旗を振るようなことはありませんでした。

当然、当時のキングコング西野が「舞台を作る!」と言ったところで、人など集まりません。

そこで、後輩の山口トンボ君と、ブロードキャスト房野君と、イシバシハザマにお願いして、舞台を手伝ってもらうことにしました。

中野twlという40人キャパの小さな小さな劇場でおこなう一回限りの公演です。

当然、その規模では、舞台の制作費をチケット代でまかなうことはできないので、「セット費」などは僕の持ち出しで、セットの建て込み&バラシは自分達。

 

リサイクルショップで買ったアレやコレやを、自分達で劇場に運び、ステージ上に建て込んで、終演後は、セドリックバンにセットを積んで、自宅に持ち帰り。

 

そんなお財布事情ですから、後輩達にまとまったギャラは支払えません。

僕は「これで、かんべんして」と後輩達を焼肉屋さんに連れていって、そこそこの肉とビールを喉に流し込みながら、夢を語って、なんとなく打ち上げている自分に対して、この状態が良いわけがないと思いました。

帰り道。

 

一人になって、いろんなことを考えました。

仮にも昨日まで毎週2000万人が観ているレギュラー番組のM Cをやっていた人間です。

 

それがどうだ?

 

「作品を作る」と言って、蓋を開けてみれば……ズブズブの関係の後輩に声をかけて、偉そうにアレコレ指示をしておきながら、僕が彼らに用意した環境は、

「舞台セットはリサイクルショップの有り合わせ」

「セット費用は持ち出し」

「セットの運搬&建て込み&バラシは自分達」

「打ち上げ代も自腹」

…といった文化祭。

 

しかも、お客さんは40人。

日本のどこを探しても、今回の舞台の感想を話している人などいません。

後輩の時間を奪って、何してんだ。

 

「みじめだな」と思いました。

 

家に帰って、『パイレーツオブカリビアン』のメイキング映像を観て……

巨大なセットが次から次へと建て込まれていく映像を観て……

「いつか僕も」と願いました。

 

だけど、その次も、その次の次も、全然上手くいかないんです。

あるのは「知名度」だけで、絵本を出しても売れやしない。

今度は、セドリックバンに絵本を積んで、全国で手売り。

売れ残った絵本を、またセドリックバンに積んで、自宅に運びます。

 

 

願った未来はいつまで経っても始まらなくて、「みじめさ」だけが蓄積されていきます。

世界を目指してテレビから軸足を抜いたハズなのに、むしろ世界が遠退いて、だんだん見えなくなっていきます。

この活動が、自分が世界戦にうって出ていく未来に繋がっているのか?

そう疑った日は何度もありました。

一昨日、

大きな大きな仕事の話を聞きながら、あの日のことを思い出していました。

本当にいろんなことがありましたが、あの日がなければ、今この場にいないわけで。。

 

繋がっていたんです。何もかも。

 

ジジ臭くて嫌ですが、僕の経験上言えることは…《自分で舵を握って活動をスタートさせたら、自分が期待しているような「右肩あがり」の成長などなく、どちらかというと、アルファベットの『J』のように、「一旦、沈む」》ということ。

その沈んでいる期間は「始めなかった方がよかったのかも……」という不安にも襲われるし、

みじめな思いをたくさんするし、

将来に対して疑いを持ってしまうこともある。

 

だけど、覚えておいて欲しいのは

「成長は右肩あがりではない」、

ということと、

「繋がっている」

ということ。

 

 

ちゃんと勉強して、正しい努力を続けておけば、どこかのタイミングで突然「成長」がやってくる。

少し前から気配はする(成長の心当たりはある)けれど、ホントに突然来るんです。

サロンメンバーさんの中には、あの日の僕と同じような人がいるかもしれません。

いや、確実にいるな。

今日の記事はその人に届くと嬉しいです。

 

もしも、タイムマシーンに乗って、みじめさに潰されそうになっているあの日に僕に会えるなら、こう耳打ちします。

「絶対にやめるな」

 

みじめな毎日はもう少し続くと思いますが、必ず繋がっているので、もうチョイ頑張って。

体調を崩しちゃったら仕方がないので、ほどほどに運動してね。

 

それでは素敵な日曜日をお過ごしください。

 

 

 

西野亮廣(キングコング)

 

  

【追伸】

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