地道に近い所を攻める

えんとつ町のプペル 西野亮廣エンタメ研究所【過去記事】

僕が勉強している西野亮廣エンタメ研究所内の記事は1年後から使用していいことになっています。
全ての記事ではありませんが、これは君たちに残しておいた方がいいかもしれないと思う記事はここに載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。

本題の前にお知らせさせてください。
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5月7日(金) ※5月9日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。

武井壮さんが「距離をとって遠くから小石を投げる」という戦い方を選ばざるをえない動物は本当に強いんだろうなぁ……と思っているキングコング西野です。

さて。

今日は『最強のご近所マーケティング』というテーマでお話しします。

昨日は随分と踏み込んだ内容の記事を書いちゃったので、今日はサックとした(でも実用性のある)内容をお届けしたいと思います。

 

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▼ そもそも自分はどこに時間を使ってるか?

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僕は、作品を作る時や、サービスを設計する時に、まず最初に自分の1日のスケジュールを再確認します。

「僕は何に時間を割いて、何にお金と落としているか?」です。

 

作品の話はまた今度するとして、こと「サービス」においては、『家の近所にあるサービス』に最も時間とお金を落としています。

 

家の近所にある蕎麦屋に行き、

家の近所にある酒場に行き、

家の近所にあるコンビニを利用し、

家の近所にあるクリーニング屋さんを利用しています。

 

『星野リゾート』を利用するのは年に1〜2回ほど。

メディアで話題になっている店に行くのは年に1度あるかないか。

まさか「通う」ことはありません。

 

きっと、皆、そんな感じだと思うんです。

 

皆、ナンジャカンジャ言って、家の近所にあるサービスにもっとも時間とお金を落としている。

ところが!!

いざ、自分が店を構えるとなると、S N Sを使って、全国に向けて情報を発信してしまう。

 

「岩手県北上市の美容室」の情報が自分のツイッターのタイムラインに流れてきても行かないクセに、自分が店を出したら、どこか遠くに住んでいる他人のツイッターのタイムラインに情報を載せようとしてしまう。

 

 

僕の地元に『山鳩』という酒場があるのですが、僕が知るかぎり20年近く大人気です。

 

いつも、お客さんで溢れかえっています。

じゃあ、その『山鳩』がS N Sで積極的に情報を発信しているか?というと……そんなことはありません。

たぶん、インスタもツイッターもフェイスブックもYouTubeもまともにやっていない。

『山鳩』の客席を埋めているのは「近所に住む人達」で、『山鳩』はS N Sの「空中戦」をガン無視で、その近所に住む人達に向けて「地上戦」を仕掛け続けています。

たぶん、分けて考えた方がいいと思うんです。

たとえば「表参道の美容室に行く」というのは、1〜2ヶ月に一度のちょっとしたイベントじゃないですか?

そこは電車に乗っていくことも僕らは厭わない。

 

なので、表参道の美容室はS N Sの発信を厚めにするのはよくよく分かります。

ただ、

皆さんが住まれている場所から、兵庫県川西市にある『山鳩』に、わざわざ呑みに行きます?

たぶん、行かないですよね。

 

『山鳩』は全国ネットのラジオで宣伝するよりも、コミュニティーF Mで宣伝した方が、「地元のイベントのお手伝い」に時間を割いた方が、広告効果があると思うんです。

 

自分のサービスを宣伝する時に「空中戦を仕掛けるべきなのか?」「それとも地上戦を仕掛けるべきなのか?」を熟考した方が良くて、たぶん、多くの場合は「地上戦」だと思います。

 

ただ、これが厄介なことに、インフルエンサーが仕掛けているのが往々にして「空中戦」だから、それが目についちゃって、ついつい真似てしまう。

地上戦を仕掛けるべきお店が、空中戦にうって出て、空振っているシーンをよく見かけます。

 

 

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▼「人数」で考えるな。「回数」で考えろ

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移動を制限されてしまったコロナ禍で、『近所』の重要性が更に高まりました。

 

今、遠くに住んでいる人と繋がったって仕方ないんです。

そんなことよりも大切なのは「近所に住んでいる見込み客」を取りこぼさないことです。

 

「いつも店の前を通るスーツのあの人」が、もしかしたら、あなたと同じ趣味を持っていて、同じ話題で盛り上がれる人かもしれない。

その人が週一で店に来てくれる常連さんになってくれれば、何の宣伝もせずに、お店の年間の集客数はプラス52人。(※一年間=52週)

 

S N Sで、「遠くに住んでいる人」を年間に52人引っ張り続けようと思ったら、何百回発信しなきゃいけないんですか?

 

「近所に住んでいる一人」をとった方が、お店は圧倒的に安定します。

 

今、多くの人がやらなきゃいけないのは、地に足をつけた『ご近所マーケティング』で、ここは絶対に甘く見ない方がいい。

 

そして、実店舗経営者は「ご近所さん」と「遠くに住んでいる人」を、同じ「一人」としてカウントしちゃダメで、ちょっとエグい話になりますが、お客さんを「人数」ではなくて、「回数」でカウントする思考を持たなきゃいけない。

 

年間52回足を運んでくれる人を一人捕まえれば、わざわざS N Sで52人も集客しなくていい。

 

「もっとも集客の後押しをしてくれるのは、『共通言語(共通の趣味)を持った人達の居場所を可視化した地図だ』と3年ほど前から言っていますが、まだまだ、その力が疑われているように感じます。

「ピンときていない」といった感じ。

 

ただ、忘れないでください。

この西野亮廣は、国内屈指の鬼マーケターです(笑)

「当てにいく」と決めたら、確実に当てる男です。

誰が何と言おうと「地図」がモノを言うようになります。 

 

実は、こうしている間も、サロンメンバーさんの店の場所が一目でわかる「サロンマップ」の改善を少しずつ続けていて、一部の機種で起きていた不具合(現在地に戻らない問題)も、一昨日、改善しました。

【サロンマップ(Android版アプリ)】

→https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.salon

【サロンマップ(ブラウザ版)】

→https://salon.jp/map

 

 

今、エンジニアさんには、「トップページは、『他のサロンの案内ページ』じゃなくて、『サロンメンバーの検索ページ」にしてください」と伝えています。

地図までは、ワンタッチでいけるようにします。

 

近所に住んでいるサロンメンバーさんと仲良くなっておいてください(笑)

それが、一番、安定するから。

 

今日は『最強のご近所マーケティング』について、お話しさせていただきました。

#この類の話は地味だけど

#たぶんメチャクチャ大事なので

#来月にでもサロン内の生配信でマーケティングに関するオンライン講演会をやります

#サロンメンバー限定のやつ

#無料

この話の流れでアレですが……5月26日から韓国で『映画 えんとつ町のプペル』が公開となります。

 

この作品をキッカケに韓国に住むサロンメンバーさん達が繋がると、またいろんな可能性が生まれると思ったので、『韓国グループ』を作りました。

韓国在住の方は是非、ご参加ください。

「え? 近所じゃないですか? 今度行きます!」という流れが生まれると最高ですね。

#台湾では生まれました

現場からは以上で〜す。



 

 

【追伸】

サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!

【韓国グループ】(※県人会)

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