コンテンツビジネスとパッケージビジネス

えんとつ町のプペル 西野亮廣エンタメ研究所【過去記事】

僕が勉強している西野亮廣エンタメ研究所内の記事は1年後から使用していいことになっています。
全ての記事ではありませんが、これは君たちに残しておいた方がいいかもしれないと思う記事はここに載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。

本題の前にお知らせさせてください。
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5月3日(月) ※5月5日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。

「金太郎って、知名度のわりに、全然ファンがいないよなぁ……」と嘆いているキングコング西野です。

#僕の地元が金太郎をゴリ推ししていますが

#グッズが全然売れません

#そろそろ諦めませんか

 

さて。

今日は『集客装置を理解する』というテーマでお話ししたいと思います。

昨日の記事では「マーケティングなんてくだらねえぜ」とも取れる内容を書いておきながら、今日はゴッリゴリのマーケティングの話です(Suppoted by 黒西野)。

#昨日のホンワカした気持ちを返せ

思うように集客できない人は勿論のこと、

「集客できているけど…」という人にも届けたい内容です。

「無意識にできていること」を言語化(把握)することで、伸ばせる寿命があると思うので、

なんとなく耳を傾けていただけると幸いです。

前半は過去にお話ししたことの“おさらい”で、後半は「あれには、そういう下心があったのか!」です。

それでは、どうぞ!

#今日はちょっと長いので時間がある時に読んでね 

 

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▼ その集客は何に紐づいているのか?

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『映画 えんとつ町のプペル』

『天才万博』(※年末恒例の音楽フェス)

『西野亮廣エンタメ研究所』

『CHIMNEY COFFEE』(※渋谷で展開しているコーヒーショップ)

『毎週キングコング』

『スナック CANDY』

『オンライン講演会』

『オンライン勉強会』

……日頃、僕らは様々なエンタメ&サービスをご提供させていただいていますが(この他にもまだまだあります)、今あげた8つのコンテンツを「ある基準」で仕分けると、こうなります。

 

↓↓↓

【Aグループ】

『映画 えんとつ町のプペル』

『西野亮廣エンタメ研究所』

『毎週キングコング』

『オンライン講演会』

 

【Bグループ】

『天才万博』

『CHIMNEY COFFEE』

『スナック CANDY』

『オンライン勉強会』

メチャクチャ勘の良い方は、この時点でお気づきかもしれませんが、【Aグループ】と【B グループ】は……「集客装置」が全然違うんです。

「映画」も「文章」も「音楽」も「コーヒー」も…結果的に売っているものは「商品」であることには違いないのですが、集客装置が全然違っていて……

【Aグループ】の集客装置は「商品」で、

【Bグループ】の集客装置は「店」です。

#綺麗に白黒分かれる話ではなくグラデーションの話だということをご理解ください

「商品」でお客さんを呼んでいるか、

「店」でお客さんを呼んでいるか。

 

あるいは、

 

「プレイヤー」でお客さんを呼んでいるか、「スタジアム」でお客さんを呼んでいるか。

…世にある全てのエンタメ&サービスはこの二つに分類されます。されるんです!

#言い切ったぞ

 

僕ら(サービス提供者)は、この二つの性格を徹底的に理解しておかなければなりません。

「どちらの方ががイイ」という話ではありません。

「キチンと理解した上で使おうね」という話です。

#コンテンツビジネスとパッケージビジネス

 

 

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▼ 『商品集客』『店集客』の、良いところと、ツライところ

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「商品で集客する」際のメリット・デメリットはそれぞれ何でしょうか?

たとえば、音楽フェスでいうところ「商品」は、「出演者」になります。

 

まだ何者でもないYOUが今年から『どすこいフェスティバル』を立ち上げることになったとして、

奇跡的にKing Gnuをブッキングすることに成功したとして、

「King Gnuが出ます!」という宣伝が打ち出せたら、客席を埋めるは比較的ラクだと思います。

#ジャニーさんがチラッと出てきた気がする

 

ただ、

それだと「King Gnuのファンが客席を埋めた」というだけで、翌年、King Gnuがブッキングできなければ、『どすこいフェステイバル』の客席は埋まりません。

ここから読み取れるのは、「商品での集客」は、「瞬発力はあるけど、持久力はない」です。

 

一方……

 

毎年年末に5日間ブッ通しで開催している『天才万博』は、同じ音楽フェスではあるものの、『どすこいフェスティバル』とは全く性格が違います。

 

『天才万博』は、とにかくセットから作り込んで(※「えんとつ町で開催されている音楽フェス」という設定)、世界観を作り込んで、場所にファンをつけて、「商品」ではなく「店」で集客をしています。

 

したがって、『天才万博』に来られるお客さんは、その日、誰が出演するかをよく分かっていません(笑)。

#目を覚ませ

 

運営サイドも見事にズボラで、チケットが完売した後に出演者を発表したりします(笑)

#運営も真面目にやれ

 

お客さんの中では店(天才万博)に行くことが目的となっているので、誰が出ようが構わないんですね。 

なので、『天才万博』のアーティストは、知名度・集客力を度外視で、「必ず盛り上げてくれる人(天才)」を軸にブッキングさせていただいております。

#これが強い

 

 

そうすることで、『天才万博』は「天才万博に出演する人だったら、たとえ知らない人でも、素敵な人に違いない」という信用を毎年積み重ねることができて、おかげで、チケットが売れるスピードは毎年上がっています。

 

弱点(デメリット)は、「そのゾーンに辿り着くまでに時間がかかること」。

「店で集客する」は(店の信用を積み重ねないと行けないので)、集客に瞬発力がないんですね。

 

初年度の『天才万博』は集客にかなり苦戦しているんです。

チケットを売るのに、丸一年を要しました。

 

同じ理由で、『サーカス! ~世界で一番楽しい学校~』も初年度は集客にかなり苦戦しました。

その様子を見て、吉本興業からはイベント打ち切りのお達しが出たのですが、

「どこを見てたんだ!どう考えてもモノになるコンテンツだろ!」

 

と西野が怒鳴り散らし、

「第二回以降赤字になるのなら、赤字分は全額僕が自腹で出すから、終わらせない!」

と言って、第二回を強行し、ありがたいことに第二回以降はチケットが即完。

 

今年の11月には、ついに日本武道館で開催します。

#来てね

【サーカスin日本武道館】→https://www.owndays.com/jp/ja/news/sacus

 

「二つの性格を知っておいた方がイイ」というのは、まさにここで、『サーカス』の例が超絶分かりやすいのですが、「店で集客しているコンテンツ」に対して、瞬発力(その日の売り上げ)を求めてしまうと、大きな魚を逃すことになります。

 

そして、もう一つ。

 

「商品」で集客している以上は、どこまでいっても【自転車操業】だということを僕たちは胸に深く刻んでおかなくてはなりません。

 

その商品が流行らなくなったり、

その商品を扱えなくなった瞬間に、店は潰れてしまいます。

 

僕はエンタメ&サーボスを提供している後輩に、「どっちで集客するかを決めろ」と言います。

 

その心は「性格を分かっておけ」です。

「商品で集客するのはイイけれど、長くは持たないぞ。次の手を考えているか?」

 

「店で集客するのはイイけれど、すぐには結果が出ないぞ。持ち堪えられるだけの体力を残しているか?」

 

です。

 

ここまで話すと、なんとなく「店」で集客しといた方が良さそうな気がするのですが……でも……いきなり「店」で集客するのって、なんか難しくないですか?

 

今日の記事の最後は、そんな話です。

 

 

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▼ 実はシレッ〜とシフトチェンジしたんだよ

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去年から(コロナちゃんが来てから)、僕が西野主催の『オンライン講演会(有料)』をチョコチョコとやっていたのってご存知ですか?

 

これまで3回おこなって、全回「1万人以上」を動員している実は【オバケコンテンツ】です。

僕を含めて、運営スタッフは2〜3人。

「スタッフ2〜3人で、満員御礼の日本武道館のイベントを3回転している」と考えたら、そのインパクトの大きさが少し伝わるかもしれません。

2~3人で合計3万5000人を捌きました。

 

これは「西野亮廣」という「商品」で集客しているわけですが、どっこい、商品で集客しているイベントなんぞ20年続きません。

 

そこで、実は…今回から「オンライン講演会」から「オンライン勉強会」にシレ〜っと変えて、西野亮廣は生徒側(お客さん側)にまわっているんです。

#黒い

 

チケットは今日の時点で【9500枚】が売れていて、たぶん、最終的には【1万3000枚】ほどがハケると思います。  

 

過去に「オンライン講演会」に参加して下さった方が「前回、面白かったから」という理由で今回も参加してくださっていると思うのですが……今回、壇上に上がるのは「西野亮廣」ではなく、「知名度と集約力はないけれど、実力も才能もある高瀬さん」です。

1万人以上のお客さんが「高瀬さん」を見ることになります。

#ブロックチェーンに詳しい高瀬さん

 

つまり、ジワジワと「店」で集客する方向に持っていっています。

 

おそらく、これを3回ぐらいやれば『オンライン勉強会』は「オンライン勉強会は本物が見れる」という信用が貯まるので、西野(商品)の割合をどんどん削っていくことができます。

 

「最初は【商品】で集客して、ジワジワと【店】にファンをつける」という展開ですね。

 

職種は違えど、この流れは、多くのサービスに求められていると思います。

「店」にファンができると強いので(それこそブランド!)、参考にしてみてください。

 

現場からは以上で〜す。

 

 

 

【追伸】

サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!

 

 

https://nishinoinc.thebase.in/items/43237764

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