文化を創る

えんとつ町のプペル 西野亮廣エンタメ研究所【過去記事】

僕が勉強している西野亮廣エンタメ研究所内の記事は1年後から使用していいことになっています。
全ての記事ではありませんが、これは君たちに残しておいた方がいいかもしれないと思う記事はここに載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。

本題の前にお知らせさせてください。
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4月26日(月) ※4月28日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。

Twitterのタイムラインに流れてきた「るろうに剣心とゴジラvsコングは映画館で観たい!」というツイートを二度見してしまったキングコング西野です。

#2対1の戦いかと思った

さて。

今日は『キンコン西野先生のおぞましい野望』というテーマでお話ししたいと思います。

欲深い男の、欲深い話です。

 

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▼ 目先の数字なんてどうでもいい

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千年前からお気づきかもしれませんが、僕は「YouTubeの再生回数」を追いかけることに1ミリも興味がありません。

 

「Voicyの再生回数」やS N Sのフォロワー数、一昔前で言うと、「レギュラー番組の本数」なんかにも興味がありません。

 

くれぐれも、それらの数字を追いかけている人を否定もしているわけではありません。

「僕はそっちには進みません」というだけの話です。

こう言っておきながら、「数字」を本気で取りにいくことも、時々あります。

直近だと『映画 えんとつ町のプペル』の「観客動員数」なんて、まさに。

厳密にいうと、「作品の認知度」を獲得しにいきました。

 

あそこを「取る/取らない」で、その後に控えている様々なプロジェクト(後輩に繋ぐバトン)の明暗が大きく分かれるので、文字通り「命がけ」で取りにいきました。

 

天王山であったことは間違いありません。

 

でも、まぁ、最近だとそれぐらい。

 

絵本作家としては10年近く売れない時期を経験させていただいて、それなりに忍耐力も備わっておりますので、今さら明日明後日の結果には興味を持てないんです。

 

僕の興味は、50年後、100年後、300年後に向いていて、

さらには、「世の中の形を変えること」に向いています。

『映画 えんとつ町のプペル』は、そこに向かう為のものであったので、なんとしてでも落とせなかったわけですね。

 

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▼ それでは世界は変わらない

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そんなこんなで、すでに「次回作」を期待されていたりするのですが……ここで僕らは整理しなければなりません。

これまでに、いろんな表現者が、数々の名作を世に放ちました。

そんな彼らが図らずも証明したのは、「作品の力だけでは世界は変わらない」ということ。

別の言い方をすると…

「世界は『作品の力だけ』で逆転を起こせる仕組みにはなっていない」

です。

『えんとつ町のプペル2』が仮に500万人を動員したとしても、このまま何の手も打たなければ、公開翌年には「500万人動員したよね。すごいよね」で終わりです。

現在、『映画 えんとつ町のプペル』は海外公開を着々と進めております。

※台湾では、O W N D A Y Sさん、三原J A P A Nさん(&スタッフの皆様)、台湾のサロンメンバーの皆様に大変お世話になりました。

この場を借りて深くお礼申し上げます。

#別の形で必ずお返しします

 

今は韓国での公開が迫っていて、その先もコロナの状況と相談しながら着々と進めております。

細かいこと話をすると、「海外版の挿入歌」の制作をしていたりします。

 

「日本語がいい」という国もあれば、そうじゃない国もあって、そこは各国の配給会社さんとの相談です。

 

しかし、

このままジワジワと海外を攻めても、それがヒットしたとしても、たぶん世界は変わらない。

世界は『作品の力だけ』で逆転を起こせる仕組みにはなっていないので、早い話、「仕組み」から作らなきゃいけないんです。

僕が『えんとつ町のプペル』の次回作の制作と同時に進めなきゃいけないのは、「『えんとつ町のプペル』が10年後も20年後も回り続ける仕組み作り」で、これは4ヶ月前から少しずつ進めています。

(※繊細な話なので絶対に表には出さないでください)

 

今日は「実は西野が4ヶ月前からコッソリ進めていたこと」についての話をさせていただきます。

 

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▼ 映画から行事イベントへ

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世界の形がチョコっと変わりそうなアクションは、現在、僕の中で2つ用意していて、

一つは「空中戦」、もう一つが「地上戦」です。

 

「空中戦」はブロックチェーン絡みの話です。これは、また今度お話ししますね。

 

※勉強会を開催するので興味がある方は是非↓

https://nishinoinc.thebase.in/items/43237764

今日は「地上戦」の話です。

映画が公開される少し前、「どうすれば観客動員数で歴代1位を取れるのかなぁ」とボンヤリと考えていました。

 

秋元康さんからも「西野君、プペルで歴代トップは獲れそう?」と連絡があって、「たぶん、いけると思います」と返信しちゃったのですが、長い長い映画史の中で1位を獲るとなると、そりゃあもう大変です。

 

しかしながら……

作品に力が無ければとっくに諦めている案件ですが、そうでもないので、「打ち出し方次第では可能性がゼロじゃない」と思ったんですね。

#いつも酔っ払っている

 

ポイントは「コロナという向かい風を、どう揚力(上向きに働く力)に変えるか?」という点になってくると思うのですが、この類のナゾナゾは得意分野だったりします。

そんなこんなで、いろいろ考えてみた結果…

「『映画 えんとつ町のプペル』を毎年ハロウィンの時期に映画館で公開して、【映画】ではなく、【ハロウィンイベント】として展開していけばいい」

という答えを出してみました。

「初詣」みたいなノリっす。

もともと『えんとつ町のプペル』は、「ジャパニーズハロウィンのアイコンを獲る!」という西野の「おぞましい野望」からスタートしています。

クリスマスのアイコンが「サンタクロース」になっているような感じで。

「渋谷」を舞台にしたのも、その為です。

 

渋谷ではハロウィンの夜に大量の「ゴミ」が出るので、「ハロウィンの夜にやってきたゴミ人間」は、ジャパニーズハロウィンのアイコンとしてピッタリ。

なので、もともと映画公開の翌年から、「広告費」をかけてハロウィンをハックする予定でいたんです。

 

そんな矢先に「新型コロナウィルス」が襲ってきました。

いろいろと制限がかかる中、「どうやって映画館に足を運んでいただくか?」ということを考えながら、「『コロナが落ち着くまでは、なんとしてでも映画館には行かない』という人に、映画をどう届けるか?」を考えました。

 

その答えとして、「ハロウィンの時期に毎年上映する」です。

ここには「コロナで観れなかった人がいるから」という大義名分があります。

あと、「シーズンイベントを題材にしている」というのが大きい。

恋愛映画を毎年上映するのは難しいんですね。

毎年上映する理由が不足しているので、集客に繋がらない。

『映画 えんとつ町のプペル』を毎年上映するとなると、「仮装してきてくれたチビッ子には、特別来場者特典で○○をプレゼント」という打ち出し方もできます。

#このあたりの打ち手はいくらでも掘れそうです

とまぁ、そんな調子で毎年公開し続けていけば、あとは足し算なので、「まぁ、いつかは観客動員数が歴代トップになるかなぁ」…というアホ算盤をはじいてみました。

ぶっちゃけ、途中からは、観客動員数のことよりも、「ハロウィンだから、プペルを観に行こう」という感じで、「映画の意味」と、「人間の生活サイクル(文化」)をガラリと変えちゃう方に興味が湧いちゃって湧いちゃって。

 

面白くないですか?

 

僕らはもう「サンタクロース」の誕生には立ち会うことはできませんが、「ジャパニーズハロウィンのアイコン」の誕生には頑張れば立ち会うことができて……いつか、自分達がお爺ちゃん&お婆ちゃんになった時に、「ハロウィンのプペルはたまたま生まれたんじゃなくて、『せ〜の!』で生みにいったんだよ」と孫に言いたいじゃないですか。

それこそ、コカ・コーラ社がサンタクロースを作ったみたいに。

話をまとめると「プペルは映画で終わらせるつもりがないです。日本の文化にします」です。

もともとジャパニーズハロウィンのアイコン獲得用に使おうと思っていた広告費は、その時期の映画の宣伝費にまわそうと思います。

熱狂が生まれることが大切なので、今年のハロウィン(初年度)は「20館限定」とかで公開できると最高だなぁと思いながら、現在、実現に向けてスタッフの皆さんと話を詰めているところです。

この話は、絶対にナイショですよ😁

現場からは以上で〜す。

 

【追伸】

サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!

 

https://nishinoinc.thebase.in/items/43237764

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