価値について

えんとつ町のプペル 西野亮廣エンタメ研究所【過去記事】

僕が勉強している西野亮廣エンタメ研究所内の記事は1年後から使用していいことになっています。
全ての記事ではありませんが、これは君たちに残しておいた方がいいかもしれないと思う記事はここに載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。

本題の前にお知らせさせてください。
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4月23日(金) ※4月25日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。

『映画 えんとつ町のプペル』の台湾の評判がメチャクチャ良いので、今日から台湾人になるキングコング西野です。

さて。

今日は『キンコン西野の新作絵本 〜衝撃ハチャメチャ大作戦〜(後編)』をお届けします。

 

昨日の記事の続きになりますので、昨日の記事をまだ読まれていない方は、先にそちらをお読みください。

今日はちょっと長いです。

覚悟してくださいよっ!!

おりゃーーーー!!!!

 

 

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▼ 西野亮廣とは何か?

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チームとしての目標は「エンタメで世界を獲る」だの「ディズニーを超える」だの言っていますが、僕の個人的な目標は子供の時から1ミリも変わらず「一番面白くなる」です。

これは酔っ払ったら、いつも言っていることです。

 

とにもかくにも「誰よりも面白いことをやりたい」という物凄くシンプルな欲望が僕にはあります。

 

誰もやったことがないことや、

誰も見たことがない景色に興味があって、

この身体は「これをやったらどうなるのかな?」という興味に支配されておりまして、

すでに答えが出ているものに関しては、あまり面白いとは思いません。

なので、世間の人がいう「芸人なら、これをやれよ」を僕はあまりやりません。

理由は「面白くないから」です。

「それは、もう皆やっていて、答えが出てんじゃん。なんで、『面白い』を追求する人間が、わざわざそんなことに時間を使わなきゃいけないの?」というのが西野の言い分です。

#あなたが想像できることには興味がないのよ

前例が少ないアプローチは、そもそも理解できる人が少なくて、ため息が溢れる夜もあります。が、それこそ「winwinwiiin」の時のオリラジ中田君のように話が通じる人が現場にいた時は、そりゃあもう目をキラキラと輝かせます。

「話せる人がいたぁ〜!」という喜びです。

外国で日本人にバッタリ会ったような幸せがあります。

『スナック西野』も同じような気持ちでやっています。

 

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▼ 質問になっているか?

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自分の中で「良い球が投げられたなぁ」と思う時は、そのアプローチ自体が結果的に「質問」になっていることが多いです。

 

今となっては、「当時の人達は、なんで怒ってたの?」と思うようなことですが……たとえば、絵本『えんとつ町のプペル』を分業制で作ること発表した時は、ずいぶん炎上しました。

クラウドファンディングで予算を集めて、クラウドソーシングでスタッフを集めて作り始めたところ、

「自分の金でやれ!」

「自分で描け!」

「詐欺師!」

「新興宗教!」

とお祭り騒ぎ。

極めつけは絵本の全ページ無料公開です。

「絵本を全ページ無料公開するのはどうなんだ?」という15分ほどの特集が『ミヤネ屋』で組まれました。

#ミヤネ屋さんは大好き

当時は、人間一生分の誹謗中傷を毎日のように浴びたもんです。

普通に考えたら「絵本の無料公開」なんて怒るようなことでも何でもなくて、「そりゃ、その方が良いよね」という内容だと思うのですが(いや、ホントに)、正しい情報を持ち合わせていない人は、ずいぶん攻撃的になります。

#不安なのかも

その都度、「西野の今回のアプローチは、どうなんだ?」と是非が問われることになるのですが、「結果的に質問になってしまっているアプローチ」が、結果的に大きな価値を生んでいます。

自分で解説するとダサくなるので、これは僕以外の誰かに解説していただきたいなぁと思うのですが(中田君がちょっとやってくれたけど)…絵本『えんとつ町のプペル』が世に投げかけた質問は大きかったように思います。

絵本『えんとつ町のプペル』は、

「クラウドファンディング」

「クラウドソーシング」

「著作権フリー」

「プロセスエコノミー」

「バーベキュー型」

「無料公開」

…といったアプローチを次から次へと仕掛けていったわけですが、これらの根底にあるのは全て「シェア」なんですね。

 

「みんなで作ろう!」です。

これまで、作り手だけが独占していたものを、主婦や中学生にまで共有し、そのイチイチが前時代的な価値観と衝突した。

「プロセスを売るとは何事だ!プロは完成品を売るものだろ!」といった。

2014〜2017年あたりの、キンコン西野の「活動」をイジる番組がYouTubeにあがっていたりするので探して観てみてください。

こんなことを言ったら怒られますが…今観てみると、全員イジり方を間違っています(笑)。

#知識が一ミリも追いついていない

今、振り返ってみても「いい質問だったなぁ」と思います。

 

ただ、

自分で自分を否定するようですが……「シェア」という価値観が市民権を得て一つの選択肢として認められた今(2021年)、それは「サービス」としては最高ですが、「芸」や「アート」としては面白くも何ともない。

もはや、質問になっていないので。

#Uberは最高

 

「一番面白いことをやる!」と鼻息を荒げているキンコン西野が一番やってはいけないのは、絵本『えんとつ町のプペル』の成功例を次回作の絵本にトレースする(なぞる)ことで、そんなことをやってしまう西野なんて今日にでも死んだ方がイイと思っています。

 

まもなく発売する絵本『みにくいマルコ  ~えんとつ町に咲いた花~』は、『えんとつ町のプペル』の打ち手を真っ向から否定して、「シェア」ではなく、また新たな「質問」であるべきだと考えています。

 

「あなたは、これをどう捉えますか?」という質問です。

 

巻物レベルで長くなりましたが、なんと、ここからが本題です。

 

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▼ 絵本×N F T

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N F Tの面白いところは「デジタルデータなのにコピーができなくなった」という部分だと思います。

絵本『えんとつ町のプペル』で仕掛けた「権利を解放して、むしろ一人でも多くの人にコピーしてもらうことで、新たに価値を生もう!」というアプローチは、2000年頃からスタートしたインターネット成長期(前半戦)の最終回の打ち手だと思っていて、

 

ブロックチェーンが登場したインターネット成熟期(中盤戦)のアプローチは、「全員で権利を管理することで、どういった『面白い』を作れるか?」だと思います。

 

#頑張って話についてきてください

絵本『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』で仕掛けることはまさにソコ。

N F Tに理解があって、勘が良い人は、昨日の記事で、なんとなく読めたと思いますが……絵本『みにくいマルコ  ~えんとつ町に咲いた花~』では、ページごとのデータをN F Tアートとして販売して、「ページオーナー」を設けようと思っています。

#ページごとに作品タイトルをつけるといいよね 

#ページ名

「このページは、長谷川さんのページ」みたいなノリです。

 

『えんとつ町のプペル』の絵は誰でも使ってもよい感じになっていましたが、『みにくいマルコ 〜えんとつ町に咲いた花〜』の絵は、(私的に使う分には構いませんが)公式に使って許されるのは「ページオーナー」だけ。

 

会社のホームページのトップページに「マルコ」の絵を使えるのは、ページオーナーだけで、当然、N F Tを別の人に売って、ページオーナーではなくなったのに会社のホームページに「マルコ」の絵を使用していたら違法です。

「ん? それだったら、画像を使える権利を売ればいいだけじゃないの? なぜ、『N F T』でなければいけないの?」

という部分について、ご説明します。

アートの価値を決めているものの一つに「認知度」があります。

#モナリザは皆が知っているから価値がある

昨日の記事で書かせてもらいましたが、ある一定のラインを超えた絵本はランドセルみたいなノリで「子供の通り道」になるので、子供が産まれ続ける限りジワジワと売れ続けるんです。

ちなみに『えんとつ町のプペル』は現在62刷です。

#半端ねーな

 

僕の他の絵本も、ず〜っと重版がかかり続けています。

つまり、認知を拡大し続けている。

 

絵本のページをアートして捉えた時に、その価値は上がり続けているハズです。

「みんなが知っているページ」になればなるほど、そのページの価値は上がる。

絵本『えんとつ町のプペル』は「シェア」という質問だったので、絵本『えんとつ町のプペル』ではやりませんが、仮に、絵本『えんとつ町のプペル』のメインページ(表紙になっている絵)を今、N F Tとして販売したら、(僕の読みが正しければ)ウン千万円で落札されると思います。

相当の認知を獲得しているし、これからも獲得し続けていくので。

「認知を獲得し続ける絵本」のアート的な価値(期待値)は高いんです。

 

んでもって、「絵本×N F T」で僕が見ているのは「価値が上がった時の転売」です。

 

たぶん、ここが一番面白くて、ここが「N F Tでなければいけない理由」です。

 

#もうすこしです

#頑張ってついてきて

 

N F Tアートは出品時に、(ザックリ言うと)色々なルールを決められるんですね。

「このN F Tアートの所持者は、会社のホームページに、この絵を使ってもいいっすよ」

「商品化はダメっすよ」

みたいな感じで。

その際、「他の人に転売する時のお金の流れ」も設定できます。

「売り上げの5%は作者に支払ってね」みたいな感じです。

「5万円で買ったN F Tの価値が上がって、10万円で売れたら、5000円(10万円×5%)は作者に支払ってね」みたいな感じです。

 

この時、作者に支払われる「転売料」を、活動費や寄付に回すようにしておけば、僕が死んだ後も、C H I M N E Y T O W Nの活動や、寄付が止まることはありません。

 

僕は、50年後、100年後のC H I M N E Y T O W Nのスタッフとは直接会うことはありませんが、この形であれば彼らの挑戦を後押ししてやれます。

 

目的はそこなので、「N F Tで販売する」と言っていますが、N F Tの売り上げを僕個人は1円も受け取りません。

C H I M N E Y T O W Nの活動費や、寄付に全額まわします。

手始めに、『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』では、5ページ(5点)ぐらいをN F Tで出そうかと思います。

 

「このページよりも、このページの方が高いらしい」みたいな変な会話が生まれたら面白いですね。

 

「絵本×N F T」の進捗状況はチョコチョコ共有していきます。

 

僕の目的は一番面白くなることです。

 

 

その活動には、「自分が死んじゃった後の未来を明るくする」も含まれています。

引き続きよろしくお願いします。

現場からは以上で〜す。

【追伸】

サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!

#いつも食い入るように見させてもらってます

 

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