勝つべき時に勝てるように

僕が勉強している西野亮廣エンタメ研究所内の記事は1年後から使用していいことになっています。
全ての記事ではありませんが、これは君たちに残しておいた方がいいかもしれないと思う記事はここに載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。

本題の前にお知らせさせてください。
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4月8日(木) ※4月10日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。

品川さんの映画の試写会に行ったら、吉本興業の人達がたくさんいて(そりゃそうか)、皆さんから散々イジられた挙句……結果、副社長とツーショット写真を撮ることになったキングコング西野です。

#品川さんの映画最高でした

さて。

今日は『いや、その、ハッタリじゃなくて…』というテーマでお話ししたいと思います。

実は、今日は、あまり話したくない内容なのですが、話しておく必要がありそうなので、話します。

お付き合いください。

 

勝ちたい時に勝てるように実験を繰り返している

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オンラインサロンに入っていない人達の中には、「意味変」や「プロセスを販売する」という選択肢が無い人がたくさんいます。

自分のサービスが「レストラン型」か「ベーベキュー型」か、その整理がついていない人も少なくない。

 

2〜3年前。

美術館建設の為に銀行からお金を借りようとした時に、事業計画を訊かれ、「美術館ができるまでのプロセスを販売して、美術館完成までに、ある程度は回収しようと思います」と説明したところ…

 

【銀行】

「いや、そうじゃなくて、収益化のスタートが知りたいんです。美術館のオープンはいつですか?」

 

【西野】

「オープンはまだまだ先ですが、収益化はもうスタートしています」

 

【銀行】

「いや、そうじゃなくて、美術館のチケット代と、来場者の見込み数を知りたいのですが…」

 

【西野】

「チケットの値段はまだ決めていないですが…現在、確定しているところでいうと、月額1000円×オンラインサロン会員数です」

 

【銀行】

「すみません。オンラインサロンって何ですか?」

 

…といった調子で会話になりませんでした。

#グスン 

 

世間は、「完成品を売る」は理解できても、「完成するまでのプロセスを売る」がイマイチ、イメージできない。

「そんなものは売り物にならない」と思っているし、「売っちゃダメだろ」とも思っている。

サロンメンバーさんからすると「『プロセスを販売する』って、そんなに理解に苦しむことだっけ?」かもしれませんが、僕らは、それこそが世間(のスピード)だということを理解しなければなりません。

そして、

それは決してバカにするようなことではありません。

 

ただ、

 

サービスを提供していく上で、サービス提供者の中に「プロセスを売る」という発想(選択肢)が無いのは、かなり致命的です。

 

キャシュポイント(収益化できる場所)が絞られてしまいますし、なにより、「プロセスの販売で既に収益化が済んでしまっている完成品」に、圧倒的なクオリティーの差(制作費の差)をつけられてしまう。

「選択肢をたくさん持っておく」こそが、変化の時代の最強の生存戦略で、「この場合は、コレ!」「この条件だと、コレ!」といった感じで臨機応変にサクサクッとカードを切れる状態にしておく必要があります。

 

その為に、日々、実験を繰り返して「選択肢」を開発し、このサロンで共有させていただいています。

そして、勝たなきゃいけない場面で、キチンと勝ちきる。

いや、あの……普通に勝てますが……

 

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「その気になればいつでも勝てますが、トータルで見た時に、ここで実験を捨てて、勝つことには何の意味もありません」という話をよくするのですが、そんな話をすると、「またまたぁ~、天才ぶっちゃってぇ〜(笑)」というリアクションをされることがあります。

 

「いや…天才ぶっているわけじゃなくて、本当に普通に勝てるんだけど…」

というのが僕の本音です。

 

先日、とあるインタビューの合間に「西野さんは若手スタッフに仕事を丸投げしていますが、たとえば、西野さんが渋谷のカフェ(CHIMNEY COFFEE)を担当したら、どれぐらいの売り上げを作れますか?」と質問されて、

「あれはメチャクチャ簡単なゲームなので、僕がやったら、今の15倍〜20倍の売り上げを作れます。でも、それをやったら後輩の為にならないので、やりませんが」

とお返事したところ、「またまたぁ〜(笑)」というリアクションが返ってきました。

 

……どうやら、ビッグマウス(ハッタリ)だと思われているようです。

 

なるほど。

僕の友達や、近しいスタッフさんは別として、キンコン西野が言う「【実験】や【後輩の成長】の方が価値があるのでやりませんが…勝とうと思えば、いつでも勝てますよ」という発言は、世間的にはビッグマウスとして捉えられていて、もしかすると、サロンメンバーさんの中にも、そう考えている人がいるかもしれません。

そう考えてしまっているサロンメンバーさんに、「CHIMNEYCOFFEEは後輩の成長の為に口を挟みません」と言ったところで、「打ち手を思いついてないだけじゃないの?」という疑問を持たれてしまって終わりです。

なので、ちょっと気持ちは乗りませんが「CHIMNEY COFFEEは、こうすれば上手くいくよ」という打ち手を一つだけ紹介しておきます。

今日の記事のコメントは「すみませんでした。天才なんですね」で大丈夫です。

 

 

コーヒーショップの意味変

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結論から言っちゃうと、「えんとつ町のプペル×渋谷のコーピーショップ」は超イージーゲームです。

普段、僕がサロンで言っていることを、そのまま実践すると100%勝てます。

整理しましょう。

CHIMNEY COOFFEEの場合だと「家賃や人件費を、利益率の低いコーヒーで回収しなきゃいけない」という問題を抱えています。

ここで、コーヒーの値段を50円上げたところで「焼け石に水」です(※気軽に入れなくなるので、むしろ売り上げは下がる)。

この場合は、「えんとつ町のプペル」というブランドと、僕がサロンでよく言っている「VIP(富裕層)を狙う」と「意味編」を使います。

「えんとつ町のプペル」というブランドを使う場合の注意点は、「えんとつ町のプペル」を前面に出しすぎてしまうことです。

そうすると、えんとつ町のプペルファン以外が店に入れなくなる。

秋葉原でよく見られる(アニメの)コンセプトカフェのような感じです。

CHIMNEY COOFFEEは、その方向ではありません。

 ファンの方に楽しんでいただくのは勿論、ファンではない方にも「なんか、いい感じの店だなぁ」と愛されなければなりません。

となると、「ブランドを押し出す」といっても、絵本や映画のイラストを使うのは御法度。

 

そこで…………

鉛筆で描いた「(架空の)実写版のルビッチ」のイラストを店の壁紙にしてみましょう。

#一番下に壁紙の画像を添付しておきます。

#僕の自宅玄関です。

そして、その壁紙の「データ」をオンラインショップで「1万5000円」で販売する。

#500円のコーヒー30杯分ですね

 

データが出回ってしまってはいけないので、注文は必ず「リフォーム会社(壁紙張り替えの施工会社)」から受けることにして、原則として壁紙は【一般住宅のみ】での利用とする。

店舗の壁紙に使うのは禁止。

CHIMNEY COFFEEを2店舗目、3店舗目……と展開していく度に、その店オリジナルの「(架空の)実写版のルビッチ」のイラスト」を壁紙にして、壁紙のオンラインショップ『えんとつ町の壁紙屋さん(仮)』の在庫を増やしていく。

 

要するに、CHIMNEYCOFFEEを「壁紙のショールーム」に【意味変】しちゃうわけですね。

 

これだと、データなので在庫リスクを抱えることはなく、売り上げに関してはプラスしかありません。

壁紙が1日に1枚売れるだけで渋谷の家賃は相殺できます。

 

ちなみに、この記事の最後に、壁紙の販売リンクを貼っておけば、今日だけで50〜100枚ぐらいは売れたでしょう。

「×1万5000円」で計算してみてください。

このような打ち手は、これまでの実験結果の転用でしかないので、10秒〜20秒もあれば割り出せます。

これが「強さ」です。

これで救える夢や命があります。

実験を繰り返して、選択肢を持っておくことの大切さが少しは伝ったかと。

後輩の失敗経験を奪ってしまったことに負い目を感じつつも、参考にしていただけると嬉しいです。

 

現場からは以上で〜す。

 

【追伸】

サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!

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