僕が勉強している西野亮廣エンタメ研究所内の記事は1年後から使用していいことになっています。
全ての記事ではありませんが、これは君たちに残しておいた方がいいかもしれないと思う記事はここに載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。
本題の前にお知らせさせてください。
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4月14日(水) ※4月16日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
おでんの「ちくわぶ」が何から出来ているかよく分かっていないキングコング西野です。
#あれは一体何なの
#ググれカス
さて。
今日は『新作制作の進行状況と、それにまつわる想い』を共有したいと思います。
『情報』に、「役に立つ情報」と「意味がある情報」があるとするなら、今日は「意味がある情報」です。
忙しい方は読み飛ばさしてください。
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▼ サロンメンバーの皆さんと共有しておきたい「目的」
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きっと、この誤解が消えることは一生無いと思うのですが…僕は、許されるなら、朝から晩まで「作品制作」と向き合っていたくて、それ以外のことは何もしたくないダラシナイ人間です。
しかし、「資金繰り」や「マーケティング」、あるいは「権利」の問題を後回しにした表現者が、あるタイミングで、その活動を止められてしまうことは歴史が証明しています。
酒場で「夢」だけを語り、
「夢の守り方」と向き合うことをせず、
むしろ「夢の守り方」を議論することを不潔なものとして、誤った清貧思想を持ち、
その結果、
表現活動から退いていった芸人や役者やクリエイターを、これまで数千人は見てきました。
「最近、あなたが作った作品を見せてください」と訊くと、多くの表現者が目をそらします。
だから、訊きません。
ウォルト・ディズニーや、岡本太郎や、バンクシーや、サルバトール・ダリや、チームラボや、庵野秀明監督…といった『作り続けている表現者』は皆、「資金繰り」や「マーケティング」などの厄介な問題と向き合っています。
そうでなければ、『エヴァンゲリオン』はパチンコ台にはなりません。
昔、『エヴァンゲリオン』がパチンコ台になる時に「銭ゲバだ!」と揶揄する人達がいて、言葉を失いました。
表現者が「資金繰り」や「マーケティング」といった問題と向き合う理由は、富を得る為などではなく、「夢を追い続ける為」「予算を確保して作品のクオリティーを上げる為」です。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』を担当しているウチのスタッフ(セトちゃん)には、「できるだけ多くの舞台に足を運び、お金の問題を後回しにした表現者がどういった末路を辿り、資金繰りに魂を売らなかった作品がどんなクオリティーに甘んじるか…その現実を見ろ」と伝えています。
端的に言うと、「もっと狂え」というパワハラです。
#株式会社CHIMNEYTOWNは夢を追いかけるキミを待っています
#こんな会社に誰が入るねん
僕らの目的は「作品」です。
ウンチクやノウハウは海を越えません。
世界戦の扉を開いてくれるのは、圧倒的な作品です。
それしかありません。
それを生み出す為に狂うしかありません。
このことをサロンメンバーの皆さんと、あらためて共有しておきたいと思いました。
僕が何の為に発信を続け、僕らが何の為にサービスを作り、ビジネスを回しているか、を。
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▼ 次回作を着々と作っているよ
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世の中からは、どうしても「役に立つ情報」が求められます。
なので、Voicyなどで日頃発信しているのは、リスナーの方が自身の生活や仕事に転用できるような「役に立つ情報」だったりします。
ビジネス書に書く内容も同じく。
そんな背景もあって、僕が発信する内容は「役に立つ情報」の割合が多めになっているのですが、僕のお仕事の時間割は、それとは正反対で、「役に立つ情報」の発信に充てている時間が10分の1程度。
残りの時間は全て「作品制作」に充てています。
アトリエに籠って、朝から翌朝まで、ず〜っと「う〜、あ〜」と呻(うめ)きながら、頭を掻きむしっています。
アトリエには誰も立ち入らせないので、そこは基本的には誰も知らない部分ですが、
サロンメンバーの皆さんとはそういった「役には立たない情報」も共有しておきたいと思います。
昨日、歌舞伎版の『えんとつ町のプペル』の台本の初稿が書き終わりました。
#まだ歌舞伎をやることは公表していないので表には出さないでね
タイトルは仮ですが、今のところは『屋根葺の玄』(やねふきのげん)となっています。
「屋根葺」というのは、屋根の瓦を張り替えたりする職人さんのことです。
「玄」は主人公の名前で、『えんとつ町のプペル』でいうところの「ルビッチ」にあたります。
今度は、煙突の上で働く少年ではなくて、屋根の上で働く少年の物語。
僕はいつも「一枚絵」から物語を考えるのですが、今回は「五重の塔の屋根からゴミ人間が江戸の町を見下ろしていたら、カッコイイなぁ」というところから始まりました。
書きあがった台本は、すぐに市川海老蔵さんに送り、このあと、単語や言い回しを歌舞伎調(江戸風)に修正する為に「文芸部」に回します。
『屋根葺の玄』(歌舞伎版『えんとつ町のプペル』)の出来があまりにも良いので、「これはこれで一冊の絵本にしようかなぁ」という気持ちがムクムクと湧いてきています。
歌舞伎をどう展開していくかは、また次の機会にお話しさせてください。
「作品制作」のことで皆さんと進行状況を共有しておきたいことが、もう一つ。
5月末に発売する絵本『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』が、98%ぐらい完成しました。
もうホント、あとチョイです。
今作は『映画 えんとつ町のプペル』から3年後の世界が舞台となっています。
主人公の「みにくいモンスター」のマルコは、口が縫われていて、最後の最後まで一言も台詞を発しません。
「マルコの口は、誰によって、何の為に縫われたのか?」
それが分かるのは、また数年後。
『えんとつ町』の物語はまだまだ続きます。
今回は、(まだ表には出していない)新しくできたページと、西野絵本史上もっとも地味(笑)な「表紙」と「裏表紙」をサロン内で先行して公開したいと思います。
「おお、いよいよ出来上がってきたなぁ〜」を感じていただければ。
作品作りは「手や足を動かせば、確実に前に進む」といった類の仕事ではなくて、丸一日かけても何も進まないことだらけ。
四六時中アトリエに籠っていると、着実に前に進んでいる人が眩しく見えて、まったく苦しくて仕方ありませんが(コスパが悪いったら、ありゃしない!)、この部屋から逃げたら何も始まりません。
作品こそが、僕が他のものではないことを証明できる唯一のメッセージです。
きっと皆さんのお仕事や、学業や、生活や、子育ての中にも、「コスパは悪いけど、自分を自分たらしめる仕事」があると思います。
そういった仕事は短期的な評価は受けないので、やりきれない瞬間はたくさんあるとは思いますが、それは僕も同じです。
世界中が寝静まっても尚、パソコンや鉛筆を走らせて、
前に進んでいるのかどうか分からない夜を何度も超え、何の評価も受けず、
数年かけてようやく生み出した作品を必死で届けようとしたら、
今度は「銭ゲバ」と呼ばれる始末。
そして、散々、「銭ゲバ」と揶揄された挙句、数年後には、皆が何食わぬ顔で僕と同じやり方を真似し始める。おいおい。
それでもこうして「踏んだり蹴ったりで、やりきれないことだらけなのは僕も同じです」を共有することが、少しでもエールに変わるのならば幸いです。
励まし合いながら、前に進めると嬉しいです。
『みにくいマルコ ~えんとつ町のプペル~』が、もうすぐ完成します。
現場からは以上で〜す。
【追伸】
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