どの選択肢が何にとっての資産となるのか。

僕が勉強している西野亮廣エンタメ研究所内の記事は1年後から使用していいことになっています。
全ての記事ではありませんが、これは君たちに残しておいた方がいいかもしれないと思う記事はここに載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。

本題の前にお知らせさせてください。
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3月24日(水) ※3月26日以降は『いいね』を押さないでください。━━━━━━━━━━━━━━━━━
おはようございます。「賃貸か、持ち家か?」という質問に対して秒速で「持ち家!!」と答えたところ、理由を聞かせたので「壁に大穴を開けるから!」と説明したキングコング西野です。
#今日から玄関をブッ壊す工事が始まりました

さて。今日は『パッケージ売りをする際はバリュー(価値)を設計しようね』というテーマでお話ししたいと思います。ゴッリゴリのサービス設計の話です。

オンライン寄席の欠点

昨夜、『スナック西野』に先輩芸人のダイノジ大谷さんが来てくださり、今後の芸能の話になりました。※メチャクソ面白い(マジで面白い!)話に展開したので超絶オススメです→https://youtube.com/playlist?list=PLFyFvDr-aN7HD3qC0nFFHPtVxwZkWZo-6

その中で「寄席(よせ)」の話になったんです。

寄席というのは、『KING KONG LIVE』や『西野亮廣独演会』といった単独公演ではなく、数組の芸人が出てきて順番にネタを披露していくスタイルの公演です。

吉本興業の場合だと、第一部が「漫才&コント」、第二部が「吉本新喜劇」というパッケージになることが多いです。

要するに、「芸人のパッケージ売り」ですね。

吉本興業は、コロナで劇場にお客さんを呼べなくなってしまった時に、「寄席」を配信し、オンラインでの収益を取りにいきました。

オンラインに進出してみて、さすがに社員さんも気づかれたと思うのですが、オンラインの世界は、数字(結果)が細かく出ちゃうんですね。

出演者によって、再生回数の違いが残酷なまでに出てしまう。

「寄席(オフラインのパッケージ売り)」だと、集客の責任をウヤムヤに出来たので、それほど人気がない芸人でも出ることができました。

が、オンラインの世界は、それを許しません。

さらに、
オンラインの世界(スマホ)は「可処分時間の奪い合い」の超絶激戦区。

「とりあえず公演が終わるまでは、席から動かない」という劇場と違って、「好きな女の子とのLINE」や、裏でやっている「あいみょんのインスタライブ」とのチャンネル争いになります。

そうなってくると、「お目当てじゃない芸人」が出ている時間に割く時間など1秒もありません。

「芸人が10組出てます!」とパッケージ売りされたものよりも、「和牛のコーナーライブ」の方が売れるでしょう。

そして、その結果(数字)は、すでに出ていると思うので、寄席がメインの劇場は「再生回数が稼げない芸人」の取り扱いに頭を抱えていると思います。

再生回数が稼げる芸人からすると、「自分達の単独ライブをすれば1万人が見てくれるのに、寄席に出ると、お客さんに数百人になる。え、俺達が寄席に出る理由は?」というジレンマを抱えています。

『寄席(パッケージ売り)』と『オンライン』は極めて相性が悪いんです。 

「パッケージ売り」に成功しているケース

 じゃあ、「パッケージ売りはオワコンなのか?」というと、そんなことはありません。

たとえば、『週刊少年ジャンプ』は「全盛期に比べて売上が落ちた」と言われてしますが、とはいえ、現在も毎週160万部ぐらいは売れています。
#バケモノかよ

人気作品が売上を引っ張ること(パッケージ売りをすること)で「新人発掘」がキチンとおこなわれていて……『ONE PIECE』が引っ張って、『鬼滅の刃』を生み、『鬼滅の刃』が引っ張って、『呪術廻戦』を生み、そこから、テレビアニメ化、映画化…といった感じで見事すぎるほど経済が回っています。

インデックス投資も「パッケージ売り」です。

一つの会社に投資するのではなく、多くの会社に分散して投資できるようにしたことで、「投資とかよく分からないんだけど」「投資とか面倒くさい」という層をガッツリと獲得しています。

寄席の例をあげるのなら、「いや、俺、『呪術廻戦』だけが読みたいんだけど」という人もいそうなものですが、そういう人でも『週刊少年ジャンプ』を買っています。

「よく分からない会社に投資したくねーんだけど」という人もいそうなものですが、そういう人でも『インデックス投資』を始めています。

▼【教えて西野先生!】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話https://nishinoinc.thebase.in/items/41731695

「これらの『パッケージ売り』が何故成立しているか? をキチンと議論した方がいいよね」というのが今日のお話なのですが……

成立している『パッケージ売り』には、当たり前ですがキチンと「バリュー(価値)」があります。 

週刊少年ジャンプの場合だと『時間』です。

単行本の発売(アニメの放送)との時間差をつけることで、「はやく次の展開が知りたい層」を取り込んでいます。

インデックス投資の場合だと『リスク回避』と『時間』です。分散することで「大負け」を防げるし、トレーダーさんみたいにパソコン画面に張りついて、値動きをチェックしなくてもイイので、その分の時間を作ることができます。

見誤ってはいけません。

「たくさんの商品が入っています」は基本的には【デメリット】です。

これだけ「忙しい時代」に、お客さんが見たくないものが混じっているのは【デメリット】で、加えて、お客さんは、支払いたくないものにお金を支払うことになります。

  お客さんからすると「たくさんの商品が入っています」は、お買い得でも何でもありません。

『週刊少年ジャンプ』や『インデックス投資』が成立しているのは、“「たくさん入っている」というデメリットを、『時間』などのメリットが上回っているから”です。

大切なので、もう一回言います。

 『たくさん入っている』という【デメリット】を、『時間』などの【メリット】が上回っているからです!!

これを「寄席(芸人のパッケージ売り)×オンライン配信」に転用すると、『芸人のネタがたくさん見れます!』はデメリットなので、たとえば、『芸人の新ネタが見れます!』といった感じで『時間』をバリューに加える……とかでしょうか。
#他にもいくつかある

サロンメンバーさんのクラウドファンディングによく支援させていただいているのですが、リターンの設計で「パッケージ売り」が目立ちます。

「パッケージ売り」自体は悪くないのですが、バリューを設計しておかないと、『デメリットだらけの商品』になってしまうので、ここは宇宙エネルギーを感じで、風の時代に対応していこうぜ!
#突然のスピ系
#どうした
 現場からは以上でーす!

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